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よく頂く質問

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Q.日本の仏教にはなぜ宗派があるのですか?

最初に仏教の教えを説いたのはお釈迦さまです。

それから仏教が日本に伝来し、既に1200年あまり経ちました。

その中で、時代とともに解釈が変わり分派したものが宗派です。

「お釈迦さまの教えと宗派仏教の教えは違うのではないか?」というご質問をいただくことがありますが、各ご宗派は決してお釈迦さまの教えを変えているわけではなく、それぞれの時代背景の中で仏の教えを説き続けて現在に至っています。

各宗派の教義の違いについてですが、一つの山を登る際に、様々な登山ルートがあるように、仏教の山も登り方や修行の仕方は様々ですが、たどり着いた先の頂は同じお釈迦さまの説かれた仏教です。

Q.なぜお葬式をするのですか?

葬儀には三つの意味があるといわれています。

① 亡くなった方の「お弔い」です。

これは宗教的なもので、世界の民族でお弔いをしないものはないと言われています。

② 亡き人との別れです。

告別式といわれる部分がこれにあたり、社会的意味があります。

③ 葬儀には悲しみを癒す意味があります。

読経がなされ、きちんとした形で葬儀ができ、皆さまにもお別れしていただけたということが、後々、遺族の心の安らぎ安堵につながっているようです。

仏式でつとめられる葬儀は、死を見つめる大切な時間です。

亡くなられた方の安らかな顔を見ていると、誰しも湧き出てくるものがありましょう。

人間は必ず死ぬという事実、そのなかで「いのち」を尽くして生きられたという感動、日々のご苦労、感謝…。

「身業説法(しんごうせっぽう)」という言葉がありますが、亡き人は身をもって私たちに「いのち」の有りようを教えてくださっています。

葬儀は、私たちの気が済んだということで終わるものではありません。

亡き人からの眼差しをいただいていくこと、亡き人との対話が大切です。

Q.通夜・葬儀・告別式はそれぞれ違うのですか?

本来は、親しい間柄の方で通夜が営まれ、葬儀に一般の人が見えるものでしたが、最近は通夜のほうに多くの弔問客が訪れる傾向にあります。

通夜がメインの弔問の場となっているようです。

葬儀は、葬場における仏教儀式と告別式から成り立っています。

会葬者の多い場合には、葬儀と告別式を別に設ける場合もあります。

通夜・告別式ではなく、通夜・葬儀ならびに告別式であることをご理解ください。

Q.今までの葬儀と家族葬や直葬は違うのですか?

高齢化社会を迎えて、いわゆる「家族葬」が増えています。形式に流されることなく、心を込めて家族を送りたいとの思いからです。

家族葬とは、不特定多数の一般会葬者がいない葬儀と考えてよいでしょう。ですから、これを執り行おうとする場合には、亡くなられた方の社会的立場、あるいは商売上の関係などをよく考慮して家族葬で大丈夫かを判断しなければなりません。

また家族葬は香典の収入もかぎられますので、遺族の金銭的負担がかえって大きくなってしまうこともあります。香典には相互扶助的な意味があることを忘れることはできません。

直葬は、親族の立ち合いのもと直接火葬場で荼毘にふす方法です。通夜も葬儀も行わないもので、結果として親戚関係や菩提寺との関係が損なわれてしまったなどということもよく耳にします。

できれば事前に住職に事情をよく説明し、相談されることをお勧めします。収骨後、葬儀のお勤めをすることも一つの方法です。

Q.焼香について教えてください。

焼香は、仏教儀式において、精神と身体を清浄にするための象徴的作法です。

お香の燃焼は、自己中心性やエゴが昇華して、自らが他者とともにある一人となることを表しています。

焼香の回数についても、1回から3回と宗派によって違いがありますが、心をこめて礼拝することが大切です。

Q.戒名って何ですか?そもそも必要なのでしょうか?

戒名はとても重要です。

仏教宗派の中で浄土宗の教えは、「極楽浄土の世界に往き生まれる」ことです。

その世界へ往き生まれるためには、仏教に入門しなければなりません。

仏教入門した証が「戒名」と呼ばれるものです。

仏教の世界以外にも、茶道や華道、書道などの世界に入ったときに

授かる名前「雅号」というものがあります。

例えば本名は夏目金之助、雅号は夏目漱石、本名は森林太郎、雅号は森鴎外、本名は勝安芳、雅号は勝海舟など。

以上のように本名とは別にその道の名を持つ方は大変多くおられます。

仏教も同じように本名は大切にしつつ、仏教徒としての生き方、「戒」という仏教のルールを守る証としての名前「戒名」を持ちましょう。

Q.永代供養について教えてください。

少子化の影響で、お墓の継承がだんだん難しくなってきたのではと感じております。

また人口の流動化により、菩提寺がない、あるいは菩提寺を持たない方々が増えています。

そうした意味で、「永代供養墓」は今までのお墓の継承と違った形で、ご家族の「こころとこころの繋がり」を確認できる場になりつつあると思います。

Q.改葬について教えてください。

改葬は、お墓の引っ越しです。

最近、改葬の話題が聞かれますが、これも少子化の影響で墓を守り継ぐ担い手が少なくなっているからだと思います。

改葬は、現在の墓地から新しい墓地への移動に際し、さまざまな手続きが必要です。

Q.「終活」について教えてください。

終焉活動(しゅうえんかつどう)の略称です。

よく、「人に迷惑をかけたくない」という言葉を耳にしますが、インドでは「人に迷惑をかけているのだから感謝して生きなさい」と教えます。

お互いが迷惑と思わない人間関係、いのちといのちの繋がりを築いていくこと、そして日々新たなるいのちを賜って希望をもって生き生きと生きていくことこそが人生の終わりに備える活動、本当の「終活」なのではないでしょうか。

Q.お葬式を行う意味を教えてください。

亡き人は、私たちに大切な「贈り物」をしてくださいました。

それは、人間は生まれた限り必ず死ぬ、ということです。亡き人が身をもって私たちに教えてくださった「いのち」の事実を、しっかりと受けとめていくことが大切です。

亡き人の最後のプレゼント、それを受けとる「場」が葬儀なのではないでしょうか。

仏教が大切にしてきた先祖供養は、亡くなった人を切り捨てていくのではなく、むしろ亡き人と向きあうことを通して自らの生き方を問い直していく、「いのちのバトンタッチ」なのです。

Q.お寺って税金を払っていますか?

お寺は「宗教法人法」に則り運営されています。

ご葬儀、法事、施餓鬼会などの宗教活動そのものには課税されません。

それから境内や墓地には固定資産税はかかりません。また、駐車場を貸したり土地を貸したりしますと課税となります。

宗教法人法では、宗教法人が行う事業の中で、法人税の対象となる34種類の収益事業が決められています。

それから、住職や住職夫人など、お寺に勤めている方々は、お寺から給料が支給されるので、皆さんと同じように源泉徴収されています。

Q.檀家にならなくてはいけませんか?

龍淵寺の檀家制度とは、お寺の創建から現在に至るまで長きにわたりお寺を護持してこられた家を指します。

年間行事などには当番があり、先祖供養のお手伝いをしていただいております。

また宗教法人ですので檀家から代表が選出されお寺の役員になり、お寺の運営や将来のことを住職と会議しております。

ご縁があって龍淵寺に供養を頼まれる方の中には遠方からで行事の当番ができない、ほかの方に代わってもらうこともできない、檀家の輪になかなか入ることができないけれど、先祖供養をしてもらいたいという方も多いと思います。

そういった方を対象に縁者制度を設けております。

縁者制度とは、例えるならば、かかり付けのお医者さんのような間柄で何かあったときに気軽に相談できるお付き合いの制度です。

ご縁があって龍淵寺がお参りにきたのに、あとは知らん顔ということは龍淵寺は絶対にいたしません。

逆に強制的な寄付や法事勧誘はいたしません。

各ご家庭にあったお付き合いをさせて頂きたいと思っております。